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【BEYOND 感想】あらゆることを"beyond”するアイスショー

もう1ヶ月くらい前になるけれど、浅田真央さんのアイスショー、BEYONDの山梨公演に行ってきた。

サンクスツアーの時に、「サンクスツアーが終わってもどこかで真央さんが滑っているところがみたくてしょうがない」と思っていたのが予想よりもかなり早く叶うということでものすごく楽しみにしていた本公演。

サンクスツアーの感想はこちら spica-mic.hatenablog.jp

期待も超えていく(beyond)そんな素晴らしいアイスショーだった。

細やかで、ダイナミックなアイスショー

とにかく細部にまで真央さんのこだわりや想いが詰まっていて、かつ新たな挑戦もみられた。
とにかく意欲的でアツいアイスショー

こだわりや挑戦の中で、特に私にとって印象的な部分について触れていく。

タイトル、BEYOND

真央さんが「過去を超えて進化する」という想いを込めたBEYONDというタイトル。
まさにこのタイトルがこのアイスショーを表すのにふさわしい言葉そのものだった。

競技ではなくショーだからこそできることをつめこんで、ルールという枠を超えていく、
ペアスケーティングや映像演出など新たな挑戦で、今までの自分たちを超えていく、

感謝をベースに現役時代の思い出たっぷりのサンクスツアーを全国周り切ったあとすぐにこの"BEYOND"を持ってくることがあまりにも秀逸すぎる。

曲目

会場で購入したパンフレットには曲目紹介はないのだけれど、最近出たプログラムには記載があるのかな?

真央さんの現役時代に使用していた楽曲を中心に、おそらく真央さんがこだわって選んだんだろうなという楽曲。
現役時代はかなりSP/FS/EXの曲は聞き込んでいたはずで、そんな真央さんが選んだというのだから、現役時代に使用していた曲中心になるのも当然かも。

ただ現役時代を振り返る色が強かったサンクスツアーと比較して、真央さんが選んだ曲をどう伝えるか、競技という枠を超えたアイスショーだからこそできる表現を極めるという色の強いBEYOND

特に競技をBEYONDしてきたと印象深かったのが、シェヘラザードと白鳥の湖
どちらも真央さんが競技で使用していた曲だが、進化/深化がすごい!

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シェヘラザードはとにかく妖艶で、真央さんはペアスケーティングが初挑戦であることが信じられない柴田嶺さんとの絡み合いが印象的。
バレエの「シェヘラザード」は千一夜物語の前日譚を扱ったバレエで、シェヘラザードは登場せず、王様の愛妾と金の奴隷の不倫がメインだそうだ。
どおりであんなに妖艶で魅惑的なわけだ!
そしてこんな表現の引き出しも持っているんだという驚き。

白鳥の湖は、競技の時間制限という制約が取っ払われて、3幕のバレエ音楽から競技で使用していた部分も使用していなかった部分もつかわれていて、一つの舞台を見ているよう。
また白鳥の湖といえばコールドバレエ*1も印象的だが、少人数ながらも集団の部分も幻想的で美しい。
また、真央さんはもの悲しい美しさをたたえるオデットで登場したのち、着替えてオディールとしても登場し別の魅力を氷上で展開していた。

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選曲についてはパンフレットに、

楽曲はポップスやクラシック、オペラなどバランスを考えて組み合わせました。

と記載があるが、まさにそのとおりで、スケートでこんなにいろんな表情を見せられるんですよ!っていうのを見せつけてもらった。

映像演出

アイスショーといえば、光の演出というくらい光の演出はかなり大事な要素だけどそれと合わせて今回入っていたのが、映像演出。

大きなパネルがショートサイドの反対側にあるのと、小さな膝隠しくらいのパネルがロングサイドを覆う。

様々なエンターテイメントに映像技術が使われるようになって久しく、舞台だのプロジェクションマッピングだのいろいろ見てきたが、アイスショーと映像の相性はかなりいい。

アイスショーはリンク(=舞台)が広いのと大道具などの力を借りづらいので客席の想像力を膨らますのにいいサポートとなる。
そして既存の照明の表現の発展形として受け入れやすく、氷が白いので反射して幻想的な雰囲気が作れる。

衣装

今回のアイスショーは衣装もかわいくておしゃれ。
滑った時のなびき方なども考えてデザインされてるのかな?というくらいこだわりを感じる。

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パンフレットには約100着の衣装があると記載があって驚いたが、11人×10着で110着になるからそれぐらいはあるのか!

魅力的なスケーターたち

もちろん、スケーターたちについて触れないわけにはいかないのだが、1公演では十分に皆様を観ることが出来ていない。
目は2つあっても同時に複数見るのは難しいし、どうしても真央さんを見ている時間が長い…。

そんななかでも本当に印象的だったのが田村岳斗先生。
とにかくかっこよくてびっくり。キザなのもさくっとハマる。
競技の中継の時、キスクラでよく中継にも映っているがここまでカッコイイのは知らなかった。

あと今井遥さんは可憐だが芯のある滑りをする魅力的なスケーターさんで大好き。

真央さんのこだわりとクリエイターの仕事と

BEYONDを総括して思ったのは、とにかく真央さんが細部までこだわりぬいた作品をあらとあらゆるクリエイターたちとともに作り上げた作品であるということ。

なんとなくそうなった部分がなく、演出の細部にいたるまでここはこうしたい、こうしたらもっと良くなるという試行錯誤を感じる仕上がり。
想いや理想をお届けできるよう、メイクさん衣装さん照明さんダンサーさん…とたくさんの信頼しているクリエイターとともに作り上げてきたのだろう。

まさに浅田真央さんのやりたいことやこだわりをつめこみ、想像を超えてお客さんに届ける"BEYOND"なアイスショーだった。

今後はもはや真央さんという枠すらも超えて、スケート界にとどまらないいろんな人が演出に参加した真央さんも見てみたいなとも思う。
こんな曲もやるの?こんな表現も知っているの???って言う驚きを体験したい。

おまけ・山梨会場までのアクセス

最後、余談になるが今回の会場までのアクセスについて。
また真央さんのアイスショーで来ることがあるかもしれない(???)ので備忘として。

山梨会場になったのは小瀬スポーツ公園アイスアリーナ
甲府駅からさらに車を30分弱走らせたところにある。

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東京から甲府までは中央線で1本。
かなり距離があるので特急利用がおすすめ。

甲府駅からは、アイスショーのために臨時バスが出ていた。
こういう細やかな配慮ありがたい!
車体はふつうの路線バスで料金もSuica/PASMOで払えて快適。

特にイベントがなければ路線バスを利用することになるが、本数が限られているので注意。

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