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2024年観劇まとめ

今週のお題「2024こんな年だった・2025こんな年にしたい」

毎年どんな作品を見たか、記録をつけているのだけど、今年は忘れていた。
せっかく年末はお休みなので、googleカレンダーを眺めながら、今年観た作品を振り返ってみようと思う。

宝塚(本公演)

雪組 ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY

2024年1発目の公演

Happy "NEW" Musicalってなんやねんって思ったけど、本当にHappy "NEW" Musicalだった。
宝塚のあてがきらしく、話はよくわからないけれどハッピーで、演じるジェンヌさんの良いところも引き立っていた。

ショーは雪組100年を祝い、クリスマスとお正月となぜかお盆も同時に来た!みたいな詰め込みっぷり。
クリスマス気分を完全に忘れたころに見たのでちょっとびっくりはしたけど楽しかった!

星組 RRR/VIOLETOPIA

RRRは映画を見てないながらもめちゃめちゃ話題になっていたので、宝塚でやるのすごく楽しみにしていたのに全然チケットが取れなくてすごく苦労してやっと観れた。

映画をミュージカル化すると時間が長くなるので音楽足したりするぐらいなのに(例:美女と野獣)、RRRは逆に映画版より上演時間が短いというまさかの逆パターン。
一本ものにしてもいいぐらいだったと思うけど、1幕で破綻なくきれいにまとめられていて、最高に面白かった。

生ナートゥ・ナートゥはやっぱり最高だったし(映画でもアカデミー賞の授賞式でもさすがに歌いながら踊ってないはずなのに、礼真琴さん暁千星さんはじめ星組生は毎日踊りながら歌っていたわけで技術がすごい)
大人気映画をもとにしているだけあってストーリーはアツく面白く、ことあり・ことなこをはじめいろんな人たちの関係にほろりとさせられた。

VIOLETOPIAはこだわりというかセンスというかなにかを感じさせられるレビュー作品
耽美とまとめるには華やかさや明るさもある。
Violette+TOPIAなだけに、宝塚歌劇そのものをいろんな方向から照らしながら描いている。
あまり今までになかったスタイルに見えるが、宝塚レビューのあるあるスタイルや型はきちんと踏襲していて、まさしくタイトル通りVIOLETOPIA

花組 アルカンシェル

柚香光・星風まどか退団公演
一本ものではありながら、レビューを舞台にしているのでダンスシーンも多く華やか。

柚香光さんは、情けなさも含めて魅力に変えてしまう色男。
たくさんあるダンスシーンも、美しい見た目を含めて表現に昇華させていく彼女ならではのダンスでとても良かった。

星風まどかさんもスターとしての華やかさが格別で、アルカンシェルの真ん中としての説得力がすごかった。

ストーリーはなんというか主人公サイドに都合がいいというか…
いや主人公サイドに都合のいいストーリーはむしろ好物なんだけど、主人公が乗り越えないといけない装置として戦争を使うのは、なんというか都合いいな…が先行してきてしまう。
あとおじさんぽいキモさ(輝月ゆうまさん演じるコンラートがカトリーヌに迫るところの唐突さとか、ナンパから助けてホテル連れ込んじゃうフリッツと「男性とホテルで2人きりは初めて」というアネットのセリフとか)はなんとかならない?

月組 Eternal Voice/Grande TAKARAZUKA 110!

月城かなと・海乃美月退団公演

お芝居の方は久しぶりの正塚先生の大劇場作品でもある。
主演2人は安定して巧いのだが、なんといっても彩みちるちゃんの奮闘ぶりに、役の雰囲気とは真逆の侍魂まで感じてしまった。

ショーはスタンダードな宝塚のショー
安心していろんな組子を観ることが出来るので私はスタンダードなショーが大好き。
もっと何回も観れたらよかったなーと後悔している。

宙組 Le Grand Escalier

いろいろ思うところはあり、それでも見た。
もやもやした気持ちと、久しぶりに見られてよかったという気持ちといりまじって自分の気持ちがよくわからなかった。

春乃さくらちゃんに、「私が舞台を背負っていくんだ!!!」といわんばかりの武士道の心!!!!みたいなものを感じて頼もしかったとだけ書いておきます。

雪組 ベルサイユのばら

彩風咲奈の退団公演

宝塚といえばベルサイユのばら、といえるぐらいの劇団の代表的作品だとは思うが、ここ最近上演されていなかったこともあり実は初めてだった。
でも、オスカルにアンドレといわれたら誰にでもピンとくる作品としての力強さやるや。

いろんな声が聞こえてくるのでおっかなびっくりしていたのだけど、「御覧なさい♪」にフェルゼンとマリーの並びとかを観たらこれこれ!となる自分に驚いた。初見なのに。

フェルゼン編と銘打ち、トップスターの役だけどフェルゼンはよくわからないのだが、それでも彩風咲奈はかっこよかったし、あーさ*1オスカルに縣*2アンドレは二次元と間違えるようなクオリティだし舞台には華やかなドレスを着た美女がたくさんいて圧倒された。

そして仮面のロマネスク(後述)で夢白アントワネットにもめちゃめちゃ期待していたのだけど、やっぱり最高だった。
美人でドレスが似合うとかは当たり前ラインとしてそれを超えてくる高貴さ、物語のなかでの成長、どれも素敵だった。

星組 記憶にございません!/Tiara Azul

舞空瞳の退団公演

けっこう有名映画だけどこれも結局原作見ずに劇場で初めて見たいつものパターン
結局その後も映画を観てないので、原作映画もこんなストーリーなの?とは思っているんだけどどうなんでしょ。

たまったま衆議院選挙期間と被ったのは、なんというか「持っている」としか言いがたい。
私も投票行ってそのまま劇場に行った。なんという偶然。
にしてはコメディ強く政治色薄めで、あんまり考えずエンタメとして楽しむような作品だけど。

Tiala Azulはパッショーン!って感じのサンバノリノリのショー
ティアラアズールと繰り返すテーマ曲もノリノリで頭に残る。

ことなこコンビががっつり踊るし、なこちゃんも見せ場がたくさんあって、デュエットダンスもこれで最後だと思うとこみ上げるものがあった。

月組 ゴールデン・リバティ/PHOENIX RISING

鳳月杏・天紫珠李大劇場お披露目公演

まだ花組は観られてない(2025年に観る予定あり)のだが、縁あって先に月から観た。

宝塚で西部劇。
宝塚=かっこいい、西部劇=かっこいいので宝塚で西部劇やっててもおかしくない気がするけど、意外と珍しい組み合わせ。
強いて言うなら帽子で顔隠れちゃうところは向いてないかもね。

お披露目らしいハッピーエンドで真ん中の人たちにぴったりハマるあてがき、そしてストーリーはハチャメチャながらもなんだかんだまとまっていて面白かった。
最後ポリネシアンダンス出てくるのよくわからないけど、確かに天紫珠李の力強いダンスは観たいじゃん?

2回目のほうがなんとなく面白そうなのと、月組生も東京までにはさらに進化させてきそうだからそこも楽しみ。

そしてショーのタイトルは笑える。フェニックスがライジン
華やかで楽しかった。新生月組も楽しい。

宝塚(別箱公演)

大劇場作品はなんだかんだ1回くらいは行こうとしていたのだが、別箱はそんなに見られてません。

雪組 仮面のロマネスク/Gato Bonito!!

雪組の全国ツアー。
ポスターの夢白ちゃんがあまりにも美しくてぞわぞわした。
宝塚は公演終わっても公演ページ消さないのでまだポスター見られる↓

kageki.hankyu.co.jp

お芝居の中身は貴族の遊びで共感とかは0で、勝手にやってろって感じなのだが、朝美夢白の並びが美しすぎてお腹いっぱいになれるし、その美の応酬にぴったりな重厚感がありとても良かった。

夢白さんは高貴な美女が本当によく似合うので、アントワネットへの期待も高まった(しアントワネットも至高だった)

そしてGato Bonito!
だいきほ版から間が空いていて私は初見だったけど、とにかくホットなショーで初演を知る人たちがすごく楽しみにしていたのも納得。

お芝居と全然違う魅力がある作品が来たことで、2幕構成ってやっぱりいいよなあと思わされた。

星組 BIG FISH

シアターオーブ公演で、礼真琴さん主演ながらも舞空瞳さんの出演なしで小桜ほのかさん詩ちづるさんのダブルヒロインという珍しい座組

なんか不思議系のお話だけど不思議と心があったまるような作品だった。
宝塚っぽくはないけど、礼さん極美くんの良いところがでてた。

劇団四季

ジーザス・クライスト・スーパースター エルサレム

自由劇場で1回、全国ツアーで1回

ティム・ライスアンドリュー・ロイド・ウェバーのごく初期の作品である。
彼らそれぞれののちの作品を知っているからこそ、若さゆえのエネルギッシュさが舞台上のジーザスユダとうまくはまっているのがわかって、眩しい。

自由劇場で観たときは、エルサレム版だけでなく、ジーザスという作品自体が初めて。
新感覚すぎて、あまり理解はできなかったがゾクゾクした。
ジャポネスクはチケットが取れなかったのが悔やまれる。

全国ツアーは自由劇場よりかなり広い劇場だったし、客層も全然違うがゆえに、場の雰囲気も全然違ってそこが楽しかった。

激重感情をロック音楽に乗せる作品なので私の好みではあるんだけど、鞭打ちからの処刑が分かりすぎている結末とはいえ、重すぎて何度も観る気分になれないのがマイナス。

オペラ座の怪人

横浜にオペラ座が返ってきた!

大阪もたまーには行ってたんだけど、近くでやっているというのはやはり嬉しい。
映画版の4Kリマスターもちょうどそのころやっていて、オペラ座の怪人熱が昂っていた。

ずっと大好きな作品。
過去に記事書いているけど改めてリライトしてみようかな。

spica-mic.hatenablog.jp

どこが好きかと言われると魂が震えるから、ぐらいしか言えないけど。

ゴースト&レディ

劇団四季の新作ミュージカル
2024年の一番の話題作だったんじゃないだろうか?

脚本やストーリー展開、そして演出がとても丁寧で温かい作品。
じわじわとチケットも売れたようで、東京も終盤は満員御礼でたくさんの人に愛される作品でよかった。

谷原志音さんの回で観たのだが、最初演じるフローと詩音さんがあまり繋がらなかったんだけど終盤の絶叫でああこれは詩音さんにやってほしい役だわと、めちゃめちゃ理解してしまった。

ウィキッド

昨年の東京公演で初めて観てそのままハマったので大阪にも行ってきた。

2回目も良い。
ストーリーを知ってるからこそ、序盤のシーンも輝いていく。
考えれば考えるほど自分の中で広がりを持つ作品だと思う。

来年は日本でも映画版が見られるだろうしとにかく楽しみでしかない。
ユニバのコラボも楽しみ!

東京公演の感想はこちら

spica-mic.hatenablog.jp

ホリプロ

ハリー・ポッターと呪いの子

開幕当初から気にはなっていたものの、高いだのロングランだからあとでいいやだの後回しになっていた。

が、笹本玲奈さんのハーマイオニーが終わるというので駆け込みで。
大貫ハリーに笹本ハーマイオニーというメリポピコンビ(※あくまで本作はメインは子役たちだが?)

目の前で本当に魔法がかかる。
タネはあるんだろうけど、タネなんてないよ魔法だよと思いたくなるような。

お芝居自体は早口でわりと頭がキンキンした。
他作品で見かけてそちらでは普通の役者さん達も早かったので、そういう演出の方針なのかな?

そのほか

Everlasting33

浅田真央さんのアイスショー

観てすぐに記事書いたのでこちらをどうぞ。

spica-mic.hatenablog.jp

さいごに

記事にしてあらためて思ったが、2024年は宝塚と劇団四季がメインで他があまり見れなかった。

レミゼは意図的にパスしてるんだけど(おもに財布都合)、来年こそは見てない作品中心でたくさん新作に出会えるといいなあと思っている。
まずはSIXからですごく楽しみにしている。

*1:朝美絢

*2:縣千