2か月目にしてすでに読書記録なんて続くのか…?という思いがすでにあるのだが、続けられるところまでは続けていきたい。
赤と青のガウン オックスフォード留学記
文庫版もよく売れていて気になっていた1冊
彬子女王殿下のオックスフォード留学記と一言でまとめられるのだが、いろんな視点で捉えられる。
皇族というやんごとない身分の方ならではの視点を楽しむエッセイとして、
異文化ならではを楽しむ印象イギリス留学記として、
博士号取得に向けた四苦八苦を追うドキュメンタリーとして、
さまざまな側面があるエッセイとなっている。
月刊誌の連載をまとめたものなので1章ごとにサラッと、ウィットにとんだお人柄を感じさせる文章で非常におもしろい。
特に時系列で書いているというわけでもないのだが、なんとなく時系列っぽくなっていて、前半は学問そのものよりも、留学で日本では経験したことのなかった自由や、日本から遠く離れたイギリスという異文化に触れて気づいたことなどで、軽めのギャグっぽく読める。
皇族は「日本国民」ではない。から始まる文章なんてそうそう読む機会はないし、書ける人もいない。
いやまあソウデスネ…としか言いようはありません。
とはいえ20代のうちの5年(学部時代の短期留学も合わせれば+1年)もいれば、そんな異文化も日常になってくるのであろうか、後半は学問そのもののお話がとても印象的。
何かを成し遂げるとき、周りの人たちの力は大きくて、いろんな人に支えられているからこそ大きなパワーで物事を進めていける。
殿下にとっても、そういう先輩や仲間がいらして、博士号を取得に結びついたのだ。
文庫版あとがきや文庫版出版後のインタビューなどを拝見するに、殿下は最近のXでのバズりにいまさら?と驚いていらしたそうだが、私は連載時や初版がでたタイミング(2015年)ではなく今この本に出会って読めてよかった。
2015年といえばまだ私は学部生だったから、当時読んでいたらプリンセスの留学記録として、ローマの休日のように読んでいたかもしれない。
私自身国内でとはいえ、修士号をとり、先輩の博士号取得をそばで見てきて、さらに同級生で博士号を取った人も出てきたというこのタイミングでたまたま流行ったというのは、おこがましながらなにか巡り合わせのようなものを感じる。
源氏物語 02.帚木
大河ドラマの影響で読みはじめたもののが、月に1帖ずつしか読めていない。
あと52帖残っている。あと4年半近くかかる計算なのだが大丈夫なのだろうか…?
という不安はさておいておいて。
桐壺に続く第2帖の帚木。
かの雨夜の品定めのシーンである。
登場人物というより作者の女性観ですよね?それは!と思ったのだが、果たして当時の一般論はこんな感じだったのだろうか。
そして伊予介の後妻の元へ源氏が忍びこむのだが、私には最初からずうっと彼女が拒み続けているようにしか読めませんでした
どんな解説サイトにも一夜を無理やりとか強引にとか共にしたと書いてある。
確かに忍び込めてはいるけど嫌がられてるようにしか見えないぐらいには、私は男女間の情緒とか持ち合わせてないようである。
こんな感じで源氏物語読んでいけるのか!?乞うご期待。
8月はここまで!
7月分はこちらから