虹はね、

なんでも置き場


リメンバー・ミーみてきました

アカデミー賞も2部門で受賞した、リメンバー・ミー(原題:Coco)がついに日本でも公開され、早速見に行ってきました。

ほんとにめちゃめちゃ待たされた…。公開されるよりにコラボメニュー食べちゃったもん…。

めちゃめちゃ期待していったんだけど、 Frozen新作短編含めてとても良かった。
Frozenのほうははまた後日感想をまとめる予定です。

なので今回はリメンバー・ミーだけ!
あと今回は字幕で見たので、吹替についてはノーコメントで。


映画『リメンバー・ミー』日本版予告編

キャラクターに関して

主人公のミゲルは表情が豊かでまさに王道の主人公。

家族に反対されても、音楽を楽しみたいんだ!というのが、人間の世界に行きたかったアリエルや、外の世界に出たかったカジモドやラプンツェルに重なって心を締め付ける…。
反対されててもやりたいんだ!という気持ちがエネルギッシュで、そして若さにあふれてて、美しいよ…。

そして、死者の国の場面ではもはや骸骨しか出てこないんだけど、それぞれ見た目にちゃんと個性があるのが本当にすごい。そりゃもう写真でしか見たことがなかったミゲルが本人特定できるぐらい。
しかも、骸骨怖くないし愛嬌があってすごい。

ミゲルのパートナーともいうべき犬のダンテ。お世辞にもかわいくないしグッズもそんなに売れなさそうだけど一緒に冒険していくうちに愛しく思えてくる。これが一般的魅力ならぬ、特殊性魅力か…。*1パートナーとなる動物はぱっとイラストにしてかわいくないのが流行りなんだろうか。(モアナのヘイヘイでもおもった。あとオラフも)

音楽について

主人公が「音楽に触れることを禁じられたけど音楽がやりたくてたまらない」だけあって、カギとなってくるのが音楽。

ピクサーは「君はともだち」、「君がいないと」、「When She Loved Me」など名曲は数多くあれど、ミュージカルではしないし、そこまで音楽の使い方がうまいなあ、とはあまり思ったことがなかった。

一方で、リメンバー・ミーもミュージカルではないが、音楽の使い方にディズニーのエッセンスを感じられた。何様かよ、て表現かもしれないけど「巧かった」。

いちばん、ずるいなっておもったのはリプライズの使い方(どのディズニー映画でも思うけど。)

邦題にもなっているRemember Meをなんどもいろんな使い方をしていろんな表情を見せてくるのがずるかった。
シンプルな分アレンジで表情が変わる、表現の幅が豊かな曲
曲だけ聞いた時点ではアカデミー賞の歌曲賞はぶっちゃけThis is me(グレイテストショーマン)かなとおもっていたんだけど、それまでの描写とかはこちらのほうが重かったかなと思った。アカデミー歌曲賞は歌だけじゃなくて映画における役割も見ているのかな…。

映像について

この作品の一番素晴らしかったポイント。
ドン引きするぐらい絵がきれい…。

まず、いろんなひとが予告の時点から言っている気がするけれども、死者の国の描写がカラフル過ぎて美しすぎる。花びらが舞っているのとか美しすぎでしょ。色彩感覚が美しすぎる。いやこれは予告の時点ですでに思ったけど映画館で見ると格別。

それと、しわっしわなおばあちゃんとか出てくるんだけど、そのしわから目を離せないくらいチャーミングで細かくて恐ろしい。

でも、リアルさの塩梅がちょうどいいんだよこの作品。

最近、CG技術が向上しすぎてリアル性が求められすぎていないかなーって思うことがたまにある。いやもうそれCGじゃなくて実写でとればよくない?みたいな。だからといってリアルさをおざなりにしていいわけでもない。
でもこの作品はその辺のバランスがすごくちょうどよい。

ストーリーについて

さいごまでネタバレなしの感想をまとめるつもりだったけど、無理だった…。

話を知っている前提で感想を書くって感じなので、見てない人はUターンお願いします。
今後観るつもりはなくて、ネタバレだけみて満足するタイプの人の期待には多分こたえてくれないのであしからず…

ここから先は見る予定がある方は、見終わってから読んでほしいです。

http://spica-mic.hatenablog.jp/entry/pixercoco#netabare
↑ネタバレありのところに飛ぶリンクおいときます。コピペしてブックマークにでも入れといてくれるとうれしい。(小声)







では続けます。容赦なくネタバレ行きます。忠告したからね。


物語自体はそこまで裏切りとか想像外、とかそういうことはなくてとにかく王道。

正直ヘクターがひいひいおじいちゃんじゃないかな?って出会った段階から少し思ったし*2、デラクルスがじつはひいひいおじいちゃんじゃないのも、そもそもひいひいおじいちゃんだ!って話の長さに対して序盤すぎるしキャラ描写が弱いしそんな善人感もないし、えっマジか、感はそこまでなかった。

でも、さすがにヘクターを殺したとまでは思わなかったので、悪人すぎる点に関してはかなり衝撃的だった。
善人感弱いなあとは思ったけど、さすがにそこまで悪人で手段を択ばないタイプだと思わなかったし、Seize Your Momentもそういう意味を含むだったのか、っていうのはおどろきで、ミゲルとともに裏切られた!感がすごかった。
にしてはラストあっさり倒されすぎだけどまあこれはピクサーのお約束ということでw


まあその点を除いては基本的には王道で、王道だからこそ、設定が細かくて伏線もきちんと回収してるのが効いていて、すごく見終わった後の充実感がすごかった。

さっきも言ったんだけど、ミゲルもthe主人公で、音楽をやりたいという気持ちを応援したくなるくらい音楽への情熱がすごい。

それこそさっき名前を挙げたアリエルやラプンツェルやカジモドといった過去の魅力的な主人公たちに重なるぐらい。
けれども、ゴーテルがラプンツェルを反対する理由は自分の美貌のためという利己的っぷりだし、フロローがカジモドを反対する理由は「お前は醜いからいじめられるんだ。お前のためだぞ」みたいなこちらとしては同情しがたいもの。トリトン王がアリエルを反対するのは愛ゆえというのは大人になってみるとよくわかってそれなりに胸を打つけど、それでも描写が(少なくともリトル・マーメイドの劇中では)弱いのでそこまで気持ちを突っ込みにくい。

一方でミゲルの家族が音楽を禁止した理由はわかるのがつらい。
一番反対しているおばあちゃんだって、さらにおばあちゃんであるイメルダの話をずっときいてたわけだし、イメルダが音楽を禁止しちゃうわけもわかっちゃうんだもの。
いきなり夫が音楽に奪われて、それでも手に職を身に着けて、娘を育て上げて…それこそひとつの物語だと思う。(劇中では最初にさらっと済まされたけれども)
だからって末代の子どもの未来まで奪っていいとまでは思ってないから、あああミゲル頑張れ、乗り越えて、、、ああでもおばあちゃんもつらいよね、、、てなっちゃってこみあげてきちゃう。

そして、家族を捨てて音楽を選んだ、いわば音楽が禁止される理由を作ったヘクターの家族への愛にも泣かされるし、Remember meが娘Cocoへの愛の歌というのも泣かされる。劇中Remember meは何度も流れるけれども、ヘクター版がいちばん泣けた。おだやかであたたかくて子守歌のような、でもラブソングのような。素敵だった。

そしてラストの、Cocoが父親を思い出すシーン。
音楽が昔の記憶とつながっていて、思い出の曲を聴くと曲だけでなくその曲をよく聴いていたころの自分の状況も一緒に思い出される、というのは前々から感じていて、(それこそブログにいつか書こうと思って一文字もまだ書いてない段階。頑張って近いうちに書き上げます)それがいかんなく発揮されていて、展開は読めてはいたのに、視界がぼやけてしまった。

見終わった後に思い返すと、死者の国のステージでミゲルがRemember meを歌おうとしたら、かぶるからやめさせたのも、じつは彼が書いて奪われて、その曲があるべきところとはずれていてそんな歌を聞きたくなかった可能性もあったんじゃないかなと思ったり思わなかったり。

あと、本編では愛溢れるあたたかい雰囲気のRemember Meが素敵だなあと思ったら、エンドソングはポピュラー系のデラクレスを少し思い出す気もするアレンジのRemember Meが流れていて、少し笑えてしまった。


そして、生きている人に忘れられた時、死者の国からも消えてなくなる、という設定がずるかった。
舞台はメキシコだったけれども、日本のお盆とも重なってすっと入ってきた。まあ日本のお盆はあんなに派手派手ではないけどねw
なんでご先祖様に手を合わせるの、お墓参りするの、死んだときちゃんとお葬式をしてそのあともめんどくさいのに法事をひらいたりするのといったことのひとつのこたえになっていて…。おばあちゃんち行ったときはちゃんと仏壇に手を合わせようと思ったり思わなかったり…。

死者の国自体の描写もただ綺麗なだけじゃなくて、入国検査だとか、ギャグセンが効いたイマジネーションが素敵(インサイドヘッドをちょっぴり思い出すセンス)

もう全体的に、さすがピクサー。最高。

タイトルについて

原題は「Coco」, 邦題は「リメンバー・ミー
Cocoはヘクターの娘でミゲルのひいおばあちゃんの名前で物語終盤でのキーパーソン。そしてリメンバー・ミーはヘクターとCocoの思い出の歌で、劇中何度もいろいろな場面で鍵となる歌。

基本的に邦題をいじるのあまり好きじゃないんだけど、今回はむしろ原題がRemember Meでもよかったのでは?ってぐらいよかったとおもう。
というのも、Remember MeというタイトルにもうCocoの要素含まれてると思うし、Remember Meのほうが ミゲルの音楽へのあこがれやデラクルスの悪行などさまざまな要素を取り込める気がする…。

まあ、ココって響きもかわいらしいし素敵だとは思うけど。
まあ日本では短すぎるのは…って感じな一方向こうでは短いのが流行りなのかな?

さいごに

とにかくすごくよかったのでいろんなひとにおすすめして回ろうと思う。最近見た映画で一番心に来たかもしれない。
あといい映画を見た後はいろんな人の感想も聞きたくなるので、是非いろんな人の感想を見て回りたいなあと思ってます。(ネットですぐ出てくるのいい時代すぎるよ…)

*1:一般性魅力と特殊性魅力の話はこの記事に書いたので良かったら後で読んでね。超重いけど
「えっあんまりかわいくないね(笑)」といわれるのがこわい - 虹はね、

*2:クボのときもうすうす父親については登場時から気づいてたので私がその辺にちょっと気づきやすい、ってのはなくはないかもしれない(?)